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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【コロナと私③】我が子の誕生日に、手作りのウォルドルフ人形を・1

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みなさん、こんにちは。
ゆきうさぎです。

毎回毎回、唐突にいろいろなお題をもってきてなんですが(笑)、このたび息子の誕生日に合わせて人形を手作りしました!
けっこう時間も労力もかかったのですが、これがなかなか深くて良い手作り作業だったので、作り方や感じた事など綴ろうと思います。

今年はコロナ自粛で家族の在宅時間が長かったり、普段開いているお店がクローズしていたり、おもちゃやさんで平時なら簡単に手に入るおもちゃが軒並み在庫切れになっていたり。
イレギュラーなことが多発しているので、逆転の発想で、こんな時だからこそできることにトライしてみました。

 
ところで、みなさんはウォルドルフ人形ってご存じでしょうか?

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(写真:今回、私が作った人形2点。左が息子用、右が娘用)
たぶん、家庭で作る手作り人形としては有名だと思うので、「聞いたことはあるよ」って方も、いらっしゃるかもしれません。

私がウォルドルフ人形と出会ったきっかけ

そもそも私がこの人形の存在を知ったのはクレヨンハウス社のブッククラブ通信でした。
我が家は娘が生まれたころから、クレヨンハウスさんに毎月、プロの目から絵本・本の選定をしてもらい、配本いただくサービスを利用しています。
本屋さんにはたくさん子供の本がおいてありますよね。
しかし娘が生まれたころ、その中でどの本がどの年齢の子供にいいのか、それを判断する力は私にはないなぁと――。
そこは真摯に自分の実力を査定した上で、最初からプロに頼ったわけです。


ちなみに現在の私はもう6年以上、絵本の読み聞かせボランティア員として小学校へ通っていますが、子供へ良本を選ぶ際には、気を付けなければいけないポイントがいくつかあって、ただ親が気に入ったものを選べばいいわけではありません
子供本の選書の話をし始めると長くなるので、気になる方は瀬田貞二さんの絵本論を一度読んでみて下さい。↓ 

絵本論 (福音館の単行本)

絵本論 (福音館の単行本)

  • 作者:瀬田 貞二
  • 発売日: 1985/11/30
  • メディア: 単行本
 

このようなわけで、クレヨンハウスさんとはすでに10年超のお付き合いですが、本とともに毎月送られてくるクレヨンハウス通信がとてもよくて。
落合恵子さんのコラム記事も楽しいし、絵本のみならず良質のおもちゃや赤ちゃんグッズ、子育て論や社説系、英書の新書紹介なども、毎号かかさず熟読しています。

www.crayonhouse.co.jp

この通信のある号に「ウォルフドルフ人形」の特集がありまして、気になったのでその通信は捨てずに、ずっと保管していました。
それを休校になって在宅するようになった子供たちがある日見つけまして、

「わー! これなに?」
「私もこのお人形がほしい!」

という話になりました。


「これはねー、ママも素敵だと思って取っておいたの。
ただ
『親が子供に手作りする』人形なんだって。
つまり出来合い人形じゃなくて、キット売りでね。ママは正直、今これが作れるかどうか、自信がないっていうか……」

「でも、ママは若いときにお人形作ってたんでしょ?」

そう、じつは私、大学時代に人形劇ボランティアサークルに所属しておりまして、その時に人形劇用の人形を手作りしていたんですね。
今からもう4年前くらいになりますでしょうか、懐かしき母校の文化祭でたまたま後輩たちの活動を子連れで見に行ったことがありました。
すると、なんと20年以上前に私が製作した魔法使い人形が、まだ現役で使われていた、という、ちょっと嬉しいハプニングがありまして――。
子供たちはその時のことをまだ、覚えていたんですね。

「ねー、本当は今も作れるんでしょ?」

「だって人形劇の人形作ってたじゃん、見たよねぇ、ママの学校で」
「見た見た~~」
「……」でも正直言って、人形作るのっておそろしく手間なんだよな、、、。
「なんで? 作れるなら、作ってよ~」

やいやい言われて、気づけば結局、クレヨンハウスさんの下記のネット販売で、Bキットを2点、購入していたのでした。

www.crayonhouse.co.jp

ウォルドルフ人形とは?

さて、そもそもウォルドルフ人形とはなんぞや? という話になります。
「ウォルドルフ人形」とは正確には「スウェーデンひつじの詩舎」さんの登録商標です。だから総称としてはシュタイナー人形と言った方がいいのかもしれない。

「ウォルドルフ」という名は1919年にドイツ・シュトゥットガルトで最初に作られたシュタイナー教育思想の学校、ウォルドルフ・スクールからつけられた名前だそう。
元々はドイツでさかんに作られていたものがスウェーデンに派生し、日本にはスウェーデン経由で入ってきた形のようです。

私はかつてドイツに6年住んでいまして、当時母から「よくわからないけれど、とても良い手作り人形をドイツ人から薦められたので購入した」と赤ちゃん人形を手渡されたことがありました。
これがまさに今回のシュタイナー人形!
ドイツのものは、スウェーデン経由の手作り人形とは微妙に顔がちがいますけれど(でもおそらくこちらのほうが原型かと)。

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(30年以上前のもので、何回か洗濯もしているので古くて恐縮です)
クレヨンハウス通信を見たときに「あれっ、これどこかで見たような……」と思ったのも、さもありなんでした。
ちなみに「スウェーデンひつじの詩舎」さんのHPでは以下のように、このお人形を説明されていました;

ウォルドルフ人形は、ルドルフ・シュタイナーのユニークな教育思想を背景に今のドイツを中心に生まれた人形です。
スウェーデンでカーリン・ノイシュッツさんが「LEK MED MJUKA DOCKOR」 ―ぬいぐるみ人形とあそぼうーを著してから広く一般にも作られるようになりました。

■『羊毛』と『天然の材料』で

ウォルドルフ人形の中身には特に弾力性のあるひつじの毛を選びます。羊毛はしっかりと詰めると子どもの肌の弾力に近く、適度の重さとぬくもりがあり、洗濯をしても元の形を保っているなどのよい特長があります。
ボディ(綿ジャージー)や髪の毛(天然のひつじの色、又は植物染色した色)も自然で安全な素材を選びます。なぜなら天然の材料の持つ良さを早くから感覚で知って欲しいからです。

大切な分身として、また遊び仲間として長く付き合えるように、汚れたら洗え、やぶれたら繕える材料が好ましいと思います。

■目や口はシンプルに

人形の特徴でもある顔のつくりは、目や口をそれとなくわかる程度に小さくつけます。
子ども達自身が感覚のなかで想像し、ファンタジーの力で「付け足す喜び」が得られるように、そして折々の子どもの気持ちも受け止めることができるように、できるだけ単純な形にします。着せる服にも同様の配慮をします。

■子どもにとって身近な人が作ること

そして、もうひとつの特徴は、子どもにとって身近な人が作ること。その子の事を思いながらひと針ひと針丁寧に作られた人形は、子どもにとっても、作り手にとってもかけがえのない存在になります。子ども自身が大切にされていることを知る良い機会となり、それは子どもの人形に対する気持ちにも反映されます。

(スウェーデンひつじの詩舎HPより引用:http://www.s-hitsuji.co.jp/waldorf/doll.html

 不思議な巡りあわせで、数十年の時を経て、ふたたびこの人形とむきあうことになった私。

そんなことを考えるうち、キットが届きました。
キットの中に入っているのは羊毛、縫製済の綿ジャージ布、目と口用の糸、髪の毛用の毛糸」。
キットと共に注文かけておいた、「アトリエノート」お洋服の作り方、人形の作り方の二冊、ポリカーボネイト版、肌色手縫い糸、コサージュピン、ぬいぐるみ針も手元に届きました。

綿ジャージ布もオーガニックにこだわって、羊毛はもちろん天然モノ、髪の毛用毛糸は草木染で染められているという徹底ぶり。
さすがはクレヨンハウスさん、そしてスウェーデンひつじの詩舎さんです。


なお初回購入で必要ないかなー、と買わなかった「ウォルドルフ人形の本」ですが、けっきょく後になって男の子の髪の毛の作り方がアトリエノートだけではわからず、追加購入することになりました。。。
 

ウォルドルフ人形の本

ウォルドルフ人形の本

 

これ初版80年代の本ですが、いまだに現役なんですね。すごいベストセラーだなぁ。
この本の最初のところに、ちょっといいお話が書いてありました。
著作権に触れるので原文は引用できませんので、要約すると、

「昔は親は子供に手縫いの人形を与えていた。
それが機械化が進んだ現代、親たちはわざわざ人形を作らなくて済むようになったので、プラスチック人形を買い与えるようになった。
しかしプラスチック人形は一人一人の子供のために作られてはいない。

プラ人形はどんな扱い方をされても外見が変わることはないが、手作りの布人形は子供の可愛がった痕が残る。
手作り人形は世界で一つしかないが、プラ人形は同じ千の人形の一つでしかない。

手作りなら、子供にねだられれば手の指やおへそなども付けられるが、プラ人形は指を広げた形ならずっと広げたままだし、いつもにっこり笑っているので、子供にとっては自分の気持ちを人形に移すことがむずかしい。

これからも技術はますます発展して、おしっこをしたりうんちをしたり、歌ったり歩く人形が作られるだろう。けれど人形を一つの機械とみなせば、子供は人形のおなかから何が音を出すのか知りたくて人形を壊すだろう。
しかし手触りが柔らかな布人形では、そういった攻撃的な気持ちは引き起こされない

近頃ではよく子供の感情のはけ口として人形を与える者がいる。
怒ったり失望すると子供は人形をたたく。
しかし人形とは本来、子供より弱い存在として、子供が慈しんであげるべき人間の「写し」なのである。」
 
ああ、そうかぁ。人形って弱い立場の人を慈しむ心を育む役割もあったのか。。
うーん、これってホントに今から30年くらい前の本?
けっしてこの世界で目には見えないけれど大切な真理って、今も昔も変わってないんだなぁ。


そして、さー、これでもう逃げられないぞ~、と天の声が頭の上から聞こえたのでした(笑)。
こうして私、ご無沙汰していた人形制作(じつに20年以上ぶり?)へ久しぶりに突き進むことになります。

折しも5月は息子の誕生日というイベントがあり。
今年はコロナのせいで、いつもやっていたお祝いパーティなんかも全部できないし、どうしようかなと思っていたところで。
もし誕生日までにお人形を完成させられたら、なんというか、これって「記念」になるかもしれないなぁ、なんて気持ちも湧いてきました――。

手芸も小説書きも、完成形を心の奥で思い描きながら、最後に向かって粛々と進んでいく作業であるのが、とても似ています。
そして初めの一歩が一番、緊張とワクワクが同居してて、楽しいのも同じ。
さあキットを開けて、実際に作業を始めよう!
長くなりそうなので、今日はこのへんで。2へつづく。

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それでは、また。
ごきげんよう☆

お題「#おうち時間