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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

小説を書くための、基本のン③(終)

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みなさん、こんにちは。
ゆきうさぎです。

前々回、前回から引き続き、小説作法のお話↓。
現在、小説投稿サイトに籍を置いて活動していますが、これから小説を書く人たちに、ためになるかもしれない情報やらなんやらを、まとめておこうと思いたち、ちょっとだけ、はてなブログに戻って来ました。

ちなみに私が今、投稿サイト上に出している作品の実績は、

【エブリスタ内】
『ラダールの花薬師』エブリスタ次に読みたいファンタジーコンテスト【恋愛ファンタジー】入賞
『船上のスピカ』超・妄想コンテスト「星降る夜に」優秀作品選出
『宇宙に浮かぶエリュシオン』エブリスタ新作セレクション(2019年12月26日号)に掲載・SF最高5位 ※なお、この作品は十代のころ書いた同題作品を1から書き直した長編ですが、最初に書いた中編のほうは集英社コバルトノベル大賞予選通過
『小夜恋歌』集英社短編小説新人賞「もう一歩」選出(リライト版)

【魔法のiらんど内】
『緑の魔女と天宮の将』魔法のiらんど小説大賞 中間審査通過

こんな感じ。
なお紙原稿で出版社に投稿して予選入りした作品たちはこの中に入れてません。
もうまったくの初心者じゃないけど、かといってセミプロです、と名乗るにはまだなんかイマイチな実力だよなぁ、という立ち位置の者です(毎回、自己紹介するのもな-、って思うんですが一応ちょっと説得力上がるかなと書いときました)

基本のキ①では以下の内容について書きました。↓ 

  • 小説を読むほうから、書くほうになってみたい!
  • 書き方を学んでみる
    • 無料サイト
    • ハウツー本
  • 実際に書いてみる 

基本のホ②では以下の内容について書きました。↓

  • 物語とは、終わらないと始まらない
  • 初級のうちは、短編がオススメ
  • 投稿サイトの罠?

で、前回「公募賞の短編部門に応募しよう」「とにかく数をこなそう」「上達したら、受賞をめざそう」って話までを書きました。
今回は、この続きです。

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 短編賞に投稿して受賞をめざす。その意義とは

公募賞の募集要項を見ていると、「賞金300万円! 受賞作品は必ず書籍化!」とかいうキラキラな賞がありますよね。ただし、これは長編小説むけの募集です。短編に数百万の賞金ってまず、ないです。
現在、だいたい短編の賞金額は大賞で10万~30万くらい、投稿サイトのコンテストだと3万くらいが相場(安い)。

でもここで「えー、原稿用紙何十枚でたった数万~? じゃ、やっぱり長編の公募賞を狙おうかな。だって賞金額が大きいじゃん」って初級の人は思わないほうがいい

だって。知ってますか、長編に応募してくるワナビさんたちって、歴戦の猛者ですよ。
もう何年も投稿サイトで人気連載作品を上げていたり、他社さんの長編公募賞の最終選考に何度も入っていたり、なんなら昔、出版経験のある作家さんだって応募してるって話です。
基本のレベルがちがうんです、短編と長編って。

そして公募賞を主催している出版社さんや投稿サイトさん側の思惑も、短編と長編はちがっている。
短編賞は「新人のみ」募集だったりと、とにかく新しい人材発掘のために設けているところが多いです。
対して長編賞は「今すぐ我が社で売れる本が書ける玄人」さんを募集するためのものです。

あ、いいんですよ、いきなり長編が書けちゃって、「いや、これはすごい傑作だから、どうしても長編賞に出したいんだよ!」って方は。
書けるってことは、すでに中級レベルにいるのかもしれず、だとすれば猛者を押しのけて受賞できるかもしれない。その可能性は0じゃない。

でも「なんの実績もないし、公募賞とか応募したことない、全然わからない~」って人は、欲を出さずにまず短編賞の受賞をめざしたしたほうがいいです。そのほうが無難なので。

そして一口で短編の公募賞って言っても、色々あります。
たとえば以前、私がよく応募していたのは、集英社の短編小説新人賞。

cobalt.shueisha.co.jp

こちらは集英社が新人さんを発掘するための賞で、受賞すると担当さんがついて長編賞へのアドバイスがもらえるとか、もらえないとかいう(私はもう一歩には入ったことありますが、ここの受賞歴がないので、真偽のほどは不明です)。

たぶん週間少年ジャンプの漫画の新人賞も、そうやって新人さんを発掘して育ててもうちょい上の賞を取ってデビュー、みたいな方式だったかと思うので、集英社さんは全般そういうやり方なのかな、と理解しています。
大賞は20万円。短編賞にしては高額なほうなのかな。

最近では投稿サイト「エブリスタ」で活動しているので、そちらで公募している賞に気軽に応募してみています。
一番多いのが「三行から参加できる 超・妄想コンテスト」ですかね。
この間、私が優秀作品に選ばれたのもこのコンテストでした↓。

この賞はエブリスタさんの「5分で読めるシリーズ」本に載せるネタ探しのための賞でもあるので、受賞したら、自作が本に載るかもしれない? ちょっと夢があっていいな~、なんて思ったり。
賞金は大賞で3万円だし、印税もみんなで分割するんだろうから、お金稼ぎ的には、あんまり儲からないかもしれないけど。
逆に言うと、5分シリーズで欲しくない話は落とされるんだろうな、と推察しています。

他にもエブリスタさんは、他の投稿サイトと比してコンテストや公募賞が多めな印象で、いつもなにがしか募集がかかっています。
ファンタジー限定だったり、ホラー限定だったりもあって、私が受賞したのもファンタジー限定の賞でした↓。

私はこんなに世の中がファンタジー全盛になる以前、まだ学園モノが主流で流行っていた時代から、ずっとファンタジー書いてた人で。
お題が得意なモノだと必然的に書きやすいので、こちらにも応募してみたのですが。
各々、得意分野の公募に応募してみるのもいいのかな、なんて思います。

でね。出版社さん側にもいろいろと思惑があって公募をかけているかと思いますけれども、応募する側も、受賞したり予選に残れば、実績としてこれをプロフィール欄に書ける。
どうもこういう執筆経歴は公募賞へ応募した際、一応チェックされているようで。
なので受賞歴あるかないかが、次の賞への道へ影響してくると、言えなくもないかなと。。。あと今は知りませんが、昔は若者枠ってのがあって、18才まではゲタ履かせてもらえたって話もある(久美さおりさんのハウツー本に書いてあった)。

という理由もあり、自分が超人作家ではなく一般ワナビだという自覚がある方は、猛者が大勢ひしめいている長編へチャレンジする前に、まず短編賞への応募・受賞をオススメするしだいです。

長編賞はセミプロひしめく狭き門。その後はもっと過酷?

三浦しをんさんも、基本のキ①で紹介した以下の本でおっしゃっていますが(詳しく知りたい方は読了してみて下さい)↓、 

マナーはいらない 小説の書きかた講座

マナーはいらない 小説の書きかた講座

 

短編を何本と書き慣れると、原稿用紙の枚数感覚がついてきます。
なので短編賞をクリアするころには、もう枚数の尺にあったストーリーを思いつけるようになっているはず。

この「原稿〇〇枚でだいたい登場人物〇人の、イベント〇回くらい」的感覚をマスターできていれば、そろそろ長編小説の公募へ投稿してみようかなー、受賞を狙いたいなー、という段階かと思われます。こうなりましたら、もうあとはひたすら書くしかないです、「売れる小説」を。

というのも長編の公募賞が求めているのは「商品として本屋に出して、即売れる物語」。
だけど正直、私には、なにが売れる小説なのかは、全然わかんないです。
しかも周りにいる人たちは、みんな上手い人たちばっかり。

ぎゃー、もう全然、自分の作品の通る気がしない!
みんなカッコいいなぁ、うまいなぁ、努力してんなぁ、センスあるなー。
猛烈に凹んだり、ビビったり、地に這いつくばったりしますけれども、ここでやめたらおしまいなので、恥を忍んで投稿する。
あとは短編と同じルーティンワークのくり返しです。

こうして「いつかきっと」「wanna be」って諦めずに書いていると、ある日誰かがこの世界の片隅にいる私を見出してくれるかもしれない――。

ま、ぶっちゃけ冷静に引いて鑑みるに、夢なんですけどね。シンデレラドリーム。
宝くじ買うよりは、自分で夢をつかみ取りにいっているぶん、能動的な夢かな。

東大入学するより、はるかに難関な倍率を勝ち抜いて、ようやく長編小説賞を受賞しました。自作が本になって出版されました-、となったとする。

でもその後は、どうやらもっと過酷なイバラ道のようです(詳細は下記記事参照)↓。

readingmonkey.blog.fc2.com

いや、よく噂では聞いてましたよ、昔より作家業は飽和状態で、専業では食べていけないし、本になったとして1冊で消える作家さんのなんと多いことか、と。
でもこれが数値になってみると、「ああ~」過酷だなーと。
もう、この一言につきる(苦笑)。

そして出版業界においては、作家が働いたことと報酬はほぼ無関係であると。作家がもらうべき対価は印税じゃなく本来は原稿料が基本であるべきだが、これは現在システムとして回っていないと(詳細は下記記事参照)↓。
saitohha.wixsite.com
やっぱりこういう数値や話を見ちゃうと、小説家になってお金を稼ごう、みたいなノリで書き始めちゃ危険だな~と思います。
お金が欲しいなら、普通に勉強して学校行って会社に就職して、毎月定収入もらうほうが絶対、精神衛生的に楽だろうなあ。

それでも、書く。だって書きたいから

だけど、私もそうですけど、それでも10年20年と続けてる人は書き続けていて、やめる気持ちもさらさらなくて。
それってやっぱり根源は情熱、パッションなのかな。
やめる理由がない、やめたくもならない、他にこれ以上、人生楽しく充実すると思えるモノがない、だから続けている
そんな感じでしょうか。

またまたハイキュー(バレーボール漫画)の話を持ち出してしまってなんですが、主人公の所属するチームに、ひどく冷静なミドルブロッカーがいまして(月島蛍くん)。
「高校バレーなんて、たかが部活なのに、どうしてみんなそんなに熱くなれるんですか」的なことを全国5本指に入るアタッカー(木兎光太郎くん)に質問する場面があるんですけれども、その時、木兎くんが放った台詞が、これ↓。

その一本で『俺の時代キタ!』くらいの気分だったね!!
―――その”瞬間”が有るか、無いかだ
将来がどうだとか次の試合で勝てるかどうかとか 一先ずどうでもいい
目の前の奴ブッ潰すことと自分の力が120%発揮された時の快感が全て
もしもその瞬間がきたら それがお前がバレーにハマる瞬間だ

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https://haikyu.jp/chara/fukurodani/4.html より画像引用

(ハイキュー・木兎光太郎)

 そうそう。小説書きも、報酬とか肩書きとか、ひとまずどうでもいいのよね。
目の前にある物語を完璧に書き上げることと、自分の力がマックス発揮された時の快感が全て。
この瞬間があるから、やっぱり書くことはやめられないヘイヘイヘーイ!

私の場合、勤めていたときは、仕事が忙しくてまるきり執筆は休業状態でした。
そして今は専業主婦の傍ら、夜な夜な執筆しているわけですが、当然ながら本業は主婦業なので、まず本業を全部きっちりやりきった後、残った時間内でしか活動できない。
限られた時間内でやっているので、分量を書くにも限度があるし、成長もそれに比して遅々としているわけです。

だけど長い間やっていると思うのです、こうやって書いていられること自体が幸せなんだよなぁって。
就職とか、結婚とか育児とか介護とか、自分が病気になるとか、事故に巻きこまれるとか。
事情は色々あると思いますが、実生活が手一杯になったらもうきっと、書きたくたって書き続けていられない。事実一回、私は離脱してるし。

でも次にそうなった時「あの時もっと一生懸命やればよかった」って後悔だけはしたくない。
だから、やっぱりつど100%でやりきっておきたいなと――。

たぶん私が投稿サイト等でお見かけするワナビさんたちって、私より基本、お若い方達だったり短い期間で活動されているので。
一喜一憂されている話を読むにつけ、うんうん、ああでも、いやいや、そんな3年5年じゃ結果出ないよ結果を出してる人はものすごく短期間で量を書いている人だよたぶん、焦らずやりましょうよとつい、言いたくなりまして。だってホラ私をみてごらんなさいよ!まだやってるよワナビ。甘くてほろ苦くて、楽しいっす。

大丈夫。たとえ落選しても、書いたら書いたぶんだけ、無駄になってない。
悩んで書き上げて考えたこと全部、経験値として身になってるから。
絶対、次につながってるから。
お互いに、がんばりましょうね。と、ようは、これが言いたかった。

つらつら書きましたが、私の積み重ねてきたことが、悩める方たちのなにかご参考になれば幸いです!

さて、ここまで書いて満足したので今、書きかけている原稿のほうに戻りまーす。お付き合い頂き、ありがとうございました。
またそのうち、近況報告しにくると思いますので、よろしくお願いします☆

それでは、また。
ごきげんよう♪