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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【在住体験記】ベトナムってどんな国? 3年暮らしてみて、思ったこと①

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みなさん、こんにちは。
ゆきうさぎです。

さて前回までは短編小説を書いていましたが、また唐突にお題が変わりまして、今日からベトナム体験記が始まりまーす(笑)

というのもですね。
以前よりアルクさん↓から、何度か「ベトナムについて教えて下さい」とリクエストを頂いていたのですね。

www.mabuhayhappily.com

アルクさんは現在フィリピン定住を目指しておられ、準備中なので、結論から言ってこれは単純にただガイドブックに書いてあるようなベトナムについて知見を得たいというわけではなく

①フィリピン定住と比較して、ベトナムに居住するのはどんな印象なのか? 
もしくは
②東南アジアに居住するとは、日本と比べてどういう感触なのか?

というようなことを重点的にお知りになりたいのかな~、と(勝手に)推察しました。

私はベトナムに、かつて3年住んでいました(ドイツには6年住んでいました)
この3年の間に息子を妊娠、出産したこともあり、当地について書こうと思うと、長大な分量を書けるような気もしたのですが。

どういう形式で記事を書くべきか、色々な書物を読み漁ったりするうちに、
「はっ、アルクさんが本当にお知りになりたいことは、そんなに長々しい話でもないんだろう、むしろもっと端的なことなのではないか」
と思い至り。←遅。

というわけで。
本記事はリクエストに対する回答記事のため、上記に配慮した形で話を進めていくことを、ご了承下さい。
それでは、どうぞ☆

ベトナム基礎知識

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(2020年2月ホーチミン市街:夫撮影)

日本人は一般的に欧米地域に比べ、東南アジア地域に対する基礎知識が、そもそもない印象です。
たとえばアメリカ・イギリス・フランス・ドイツの違いは知っていても、タイ・フィリピン・マレーシア・ベトナムの違いをぱぱっと説明できるでしょうか?

そんなわけで、どこにでもあるテッパン情報ですが、まずは基礎知識から始めますね。すでにご存じの方は、読み飛ばして頂いてけっこうです。

正式国名

ベトナム社会主義共和国。Socialist Repoblic of Viet Nam。よく略して「S.R. Vietnam」と書きます。

ベトナムは中国と同様社会主義国だというのがまずポイント。

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(春節時に市街を練り歩く龍:夫撮影)

国歌

ティエン・クァン・カー

国旗

金星紅旗(コー・ドー・サオ・ヴァン)と呼ばれ、旧ベトナム民主共和国(北ベトナム)の国旗として1945年に制定した旗を、南北統一(1976年)以降も使用。

ja.wikipedia.org

面積

32万9241km2。日本の約90%。

人口

約8600万人

首都

ハノイ

政体

社会主義共和制

民族構成

キン族(ベト族)が約9割。その他50以上の少数民族が存在。キン族は主に平野部に、その他は山岳地域に居住している。

宗教

約80%が仏教徒。その他キリスト教9%、イスラム教、カオダイ教、ホアハオ教、ヒンドゥー教など。

言語

公用語はベトナム語、文字はクオック・グーを使用。大都市では英語、日本語が通じる店もある=すべからくは通じません。年配者にはフランス語、ロシア語が通じることもある。

地理

インドシナ半島の東半分を占め、南北に長いS字型に伸びている。
北部は中国に、西北はラオスに、西南はカンボジアに隣接。
面積の75%は山岳地帯で、西北にはチューンソン山脈が連なり、東側はシナ海に面している。

気候

全体としては高温多雨で、熱帯モンスーン気候。しかし南北に長い国土のため、同じ時期でも地域によって天候は大きく異なる。

日本との時差

マイナス2時間。

日本との距離

直線距離で約3600km。ホーチミン、ハノイともに直行便で約6時間。

通貨

通貨単位はドン(VND)。紙幣はものすごくゼロが多く10万ドンで500円くらいのイメージ。正直、日本人には使いづらい! おつりをごまかされても、ぱっとわからない感じ。

 

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(今年の春節:ホーチミン、グエンフエ通り*夫撮影)

さて、基礎知識はこれくらいにしておきます。
だいたいどんな国かイメージがつきましたでしょうか?
私はこれまでドイツ・日本・ベトナムと3カ国に居住した経験があります(旅行した国は30カ国くらい)ので、住んだ国と比べて、ベトナムとはどういう住み心地なのかを、書いていこうと思います。

発展途上国

ASEANの一人あたりの名目GDPランキングというのがあります。
1位シンガポール(世界順位8位)
2位ブルネイ(32位)
3位マレーシア(65位)
4位タイ(82位)
5位インドネシア(118位)
6位フィリピン(131位)
7位ラオス(136位)
8位ベトナム(137位)
9位カンボジア(153位)
10位ミャンマー(160位)

このランキングを見てわかること。それは、ベトナムはいわゆる発展途上国と呼ばれる部類に入る国であるということです。
日本が経済的に先進国の仲間入りをしてから(男女格差ランキングはまだ発展途上国並ですが……)もう、ずいぶんたちました。これを読まれている皆さんは、発展途上国に暮らした経験はおありでしょうか?

衛生面に難あり

f:id:yukiusagi-home:20200316233944j:plain(今年の春節2:ホーチミン、グエンフエ通り*夫撮影)
旅行してベトナムに数日滞在したくらいじゃ、たぶんほとんどの日本人はわからないままお帰りになると思いますが、東南アジアで衛生的に日本並みなのはシンガポールくらいです。

まず蒸し暑く、食物が腐りやすい熱帯性気候風土の中で、下水道が完全に整備されているとは言いがたいため、ネズミなどを介してしょっちゅう重度の胃腸炎(嘔吐下痢3日程度、完全復調1週間超)になります。

日本ではずいぶんネズミを見なくなったと思いますが、当地はネズミ地獄と言っていいほどネズミがうじゃうじゃいます。
側溝からは大量のドブネズミが上がってきますし、屋根裏にはハツカネズミやクマネズミがうろうろして、夜中眠れないくらいドタバタしています。
オフィスビルやマンションの中にもネズミは普通に侵入しているので、よくネズミに電線をかじられて停電もします
またコウモリなどもよく屋根裏に巣を作り、大量にフンをするので、悪臭・騒音も日常茶飯。

そんな中、胃腸炎に効く特攻薬は基本的にありません
免疫で直すしか方法はないので、体力の衰えた老人や子供は脱水症で重篤症状になることもあります。実際うちの息子は0歳児の時、これが原因で一度死にかけました。

たぶん胃腸炎が一番頻繁にかかる「東南アジア病」ですが、その他、A・B型肝炎狂犬病、寄生虫感染症など、日本では撲滅されたか、ほぼ症例をみなくなったような病気も蔓延していました。
日本人も白人も「寄生虫検査で引っかかっちゃって……」なんてことはわりと普通でした。
また風土病としては蚊が媒介するデング熱などもあり、これも感染した人は身近に何人かいました(2回目にかかると出血が止まらず、死に至るから気をつけろ!とよく言われた。なにをどう気をつければいいのかは不明(苦笑))。

病院の医療技術が、こころもとない

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(今年の春節3:ホーチミン*夫撮影*以降の写真も春節時のものです

そんな衛生状況でたよりになるのがお医者様なのですが、現地のローカルクリニックは基本的にレベルが日本より下です。
外人専用のクリニックでも、私が暮らしていた街は派出所が一つあるだけで、そこに常駐していたフィリピン人のお医者様はヤブ認定されて敬遠されていました。どんな診療をしていたかって?

【ケース1・子供が38度の風邪で発熱し外来】
今は風邪薬を切らしているからビタミン剤を処方する。
しかし、風邪には温風摩擦が一番だ、と冷房23度の部屋につれていき、そこで30分、子供を素っ裸にして熱い(だんだん冷たくなる)タオルで身体を拭き続ける。=子供はますます具合が悪くなり帰宅後39度に。

【ケース2・大人がインフレンザで外来】
インフレンザの検査をして陽性。しかし薬がないのでとりあえずビタミン剤を処方され、返される。

【ケース3・子供が胃腸炎で外来】
〇〇の病気かもしれない、××かもしれない。自分では判断しかねる、と、とりあえずビタミン剤&整腸剤を処方されて返される。

なんだか日本昔話で葛根湯ばかり出す藪医者先生がいましたが、このフィリピン人医師と対面すると、私はどうも、その話を思い出さずにはいられませんでした……(苦笑)
ケース1なんて民間療法ですよね。それをクリニックの先生が推奨するという。
そういえばカンボジアに行った時、ガイドさんが「頭痛がして薬がないときは、後頭部の髪の毛をひっぱると治るよ」
と言ってましたけど……これに近いような。汗

とにかくビタミン剤が大好きで、薬はどういうわけか、いつも手元にない先生でした。特に抗生物質を切らしていることが多く、ある時なんかは「君ねえ、抗生物質は貴重なんだよ。なかなか手に入らないから、処方したくないんだ!」と、のたまっておりました。えー。そういう問題。
人柄はよい方だったので、仲良しだったんですけれどもね。

なので私は本当に具合が悪いときは、この街で唯一の外人専用クリニックには行きませんでした。そして病状が小康状態になるやホーチミンまで片道3時間かけて病院に通っていました。

元気な時はどうとでもなりますが、病の時に一人も頼れる医師が街にいない。
子供の病は基本的に医療本などを見て自分で診断し、電話でホーチミンの日本人医師に対処法を確認し、手当してから病院へ行く。
自分はまだしも、子供の身になにかあったら――。
この緊張感というのは、平生から常に心に重くのしかかっていました!

貧しい

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(写真:日本の漫画フェア in ホーチミン)

ベトナムでは一般的な家族6人が一日生活するのに必要な額は、だいたい500円だそうです。幼稚園児や小学生くらいの汚い身なりの子供が、親に命じられ、外人相手にお金を恵んでもらいに、日中近づいてくることもよくありました。
そうした子供たちは、もちろん学校にも幼稚園にも行っていないわけで、友達のオーストラリア人なんかはよく奉仕活動に行っていました(南アフリカ育ちだから慣れているかんじだったなぁ)。

老人もけっこう物乞いしていました。
かつて私が書いてブログ上げした「ベトナムの宵空に誓う」↓という、短編に出てきていたベトナム人友達、あのモデルになった女性なんかは、よくこういう人にお金を恵んでいました。
あれって仏教的見地からなのかな。
もらうほうもあげるほうも慣れたかんじだったです。短編を読みたい方はこちら。↓

www.yukiusagi.site

車の代わりにバイク社会

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そんな国なので、基本的に家族の乗り物は車じゃなくバイク。
一家6,7人が一台のバイクに曲芸師みたいに乗るのはアタリマエ。
そして交通ルールも全然守らないので、そんな曲芸バイクどうしがぶつかり合ったりするのも日常茶飯。
交通事故で命を落とす人があまりに多いので、政府は規制に乗り出していましたが、それでも対向車線を平気で逆走する人がけっこういる国ですからね。
重量制限を大幅超過したバイクが積み荷の食品を往来にぶちまけて、みんなが拾ってやっていたり、生きたままのニワトリが投げ出されていたり。
まず、日本では見かけない光景が普通によくありました。

現地にいた時、日本人の学生さんが家の近所で、重篤な過失事故を起こしたことがありました。
その関係でベトナム人や日本人、色々な立場の方たちからお話を伺ったのですが。
たとえ死傷事故を起こしたとしても、相手に支払う賠償金は百万、二百万位が相場という話もあり――。
日本と比べると命の値段がずいぶん低いんだなぁと、釈然としなかったのを覚えています。。。


*長くなってきたので、無理矢理ここで切って②に続く>>

おまけ・響き歌

前回短編記事の途中から唐突に始まったこのコーナー。
鬱屈感漂う世の中をなんとか少しでも明るく~をモットーに、ゆきうさぎお気に入りの歌を紹介しておりました。
短編も終わったことだし、そろそろ歌コーナーも〆にしようと思ったのです、が

歌のコーナーとても良かったので継続希望です!^^2020/03/17 

なんと思いがけず、継続希望のコメントを頂いてしまいました!
あら~。
ちなみにmontereyjackさん↓は、お料理や子育て、国際結婚あるあるなんかを創作マンガでブログに上げていらっしゃるのですが(持ち技が多い~)、私は内容もさることながら、マンガが好きで♪

www.cheesefondueclub.com


冬一郎ちゃんが初見から良い味出ていて、好感だったんですよね。他のメンバーさんもみんな優しいし、外人あるあるも共感する部分が多くて、楽しみに読ませて頂いてます。と人様のブログを勝手に宣伝する~。

歌コーナー、気に入って下さっていたなんて、ありがたや。ありがとうございまーす。
というわけで辞めると言っておきながら、もうしばらくこのコーナー続けることにしました(笑)
六曲目は「Bruno Mars-Just The Way You Are」

www.youtube.com

さんは海外事情にもお詳しいので、もしかしたら知っている歌ばっかりになっちゃうかもしれませんが。。^^;
コロナで閉塞感を感じている方たちの心に、少しでも響けばいいな。

それでは、また。
ごきげんよう。