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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【詩エッセイ♪】 夢のたびびと・37~38「ベルリンと、風船の話」

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こんにちは、ゆきうさぎです。
はじめましてのみなさま、ご訪問ありがとうございます☆
前からご覧になられているみなさま。引き続き、「夢たび」お楽しみ下さい♪
子供の頃から夢を見ずにはいられないまま、大人になりました。そんなゆきうさぎが10年近く前に書いていた詩「夢のたびびと」に、このたび新たに「夢たび景色」を書き加えたものが、このブログです。
できるだけ毎日更新していくつもりですので、よろしかったらお付き合い下さいね!

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イラスト提供:ふわふわ。り

夢たび37「ベルリン大聖堂にて」

 

天使は 見ていた
ずっと 見ていた
 
いまからほんの 少し前
天使は 人間の娘に恋をした
娘も 天使を愛したけれど
身分違いのふたりは 結ばれず
 
だから天使は 大聖堂の上から 
遠慮がちに 娘の行く末を見守ってきたんだ
 
娘の子供がおとなになったころ
人間たちは戦争を起こし
空襲で 大聖堂のドームも崩れた
 
廃墟のなか 生き残った兄妹に
悲劇は続く
 
兄さんがパンを求めて買い出しに行った午後
とつぜん 街の真ん中に壁ができた
 
天使にはわからない
どうして人間は 争うのか
どうして人間は 悲しみを生むのか
 
兄と妹は離ればなれになり 
街の東と西に住むことになったんだ
 
あれから何十年たっただろう
 
凱旋門をくぐり 菩提樹の大通りを抜け
大学生でにぎわう のみの市を通り過ぎ
 
年老いたふたりが 手に手を取って
再興した大聖堂にやってくる
 
兄妹の祈りは天に通じた
奇跡が起きて 壁が崩れたから
もう過去の涙は 水に流そう
 
金色に輝く礼拝堂で よりそう二人を
天使は今も 見守っている
 

夢たび38「赤い風船」

よく晴れた 日曜日 
公園の広い はらっぱで
きれいな赤い 風船飛ばそ

お父さんが どこからか
魔法の空気を 持ってきて
風船ふわり ふくらんだ

坊やは 書いたお手紙を
風船のひもの さきっちょに 
汗かきながら 結んだよ

風船 風船 赤い風船

高く高く どこまでも
青いお空に 飛んでいけ

ねえ お父さん
ぼくの風船 
よそのお国まで 飛んでいくかしら
 

【夢たび景色】「ベルリンと、風船の話」

「ベルリン大聖堂にて」
ゆきうさぎ、ドイツの首都ベルリンにはたくさん思い出があります。
現地に行ったのは5回。最初は中学2年生の時の、家族旅行でした。
当時ドイツは西ドイツと東ドイツで、まだベルリンも西と東にわかれていました。
あなたは想像できますか?一つの街のど真ん中に、刑務所よりものものしい壁があって、そこに銃をもった兵隊さんたちが常駐する光景を。
ゆきうさぎ家族は東ベルリンへ車で入ったのですが、二重の壁(西側に壁があり、まんなかに地雷などが埋まる公園ばりに広い空白ゾーンがあって、東側にもまた同じ壁がありました)を越すと、東側は灰色の街でした!
街に色がないんですよね。
カラフルな広告はだめ、物資も豊かじゃないから、ショーウィンドウの中もがらんとしている。人々の着ている服も地味。一気に時代が何十年か前に逆戻りしたような感じで、ああ、社会主義国ってこういうかんじなんだ、となんだか怖くなりました。
東ベルリン内のホテルのトイレットペーパーがざら紙で、灰色でごわごわしていたのも、ずいぶん奇異に感じた記憶があります。
そのホテルで給仕をしてくれたお兄さんが、
「西からきたんですか!!わー、僕ねぇ、じつは一生に一回でいいから、西の世界がどんななのか、見てみたいなっ、って思ってるんですよ!!どんななんだろうなぁ~」
と、目をきらきらさせて言っていたのも、すごくよく覚えています。
東市民は同じドイツ人でも、西に行くことをかたく制限されていた時代でした。
西から美味しい食べ物なんかを持ち帰ったりも厳禁で、全部没収されちゃうし、壁に耳ありで、なにか政府の悪口を言ったらすぐ密告され、怖いところへつれていかれちゃう。そういう国だったんですよね、東ドイツって。
 
そして、東から西へ帰る時は国境(というか壁)のところで2時間くらい検閲。また検閲。怖い!怖いよ~~~!!!うぎゃー!! 涙
銃を持った人ばっかだし、こちらは半ば犯罪者扱いですし。。。(なんにも悪いことしてないようぅぅ)
車のトランク、旅行の荷物、手荷物も全部中をあけられて見られちゃう(下着とかも)のは当然として、酷い場合は車の後部座席をとりはずされるケースもあったとか。
なぜか?
そこに東の市民が隠れて西へ亡命するのをふせぐためです。
ゆきうさぎたちは日本人だったから、まだ2時間でも早いほうで、ドイツ人は一日かかるのが普通なんだ!と言われましたけども。
これがベルリン初回体験。
 
二回目は、中学三年時、修学旅行でした。
未だ東西分断時代。東へはバスツアーのみで、写真撮影禁止、きまったところ以外入らない約束で、東がほこるペルガモン博物館とか、有名な場所を回った記憶があります。
でもね。あちこちに立ってるんですよね、銃をもった東ドイツの警察?軍人さんたちが。
東ドイツの軍人さんたちって、全然笑ってくれないし、とにかく、むっちゃ無愛想でねー。怖い怖い怖いよ。もういいよ、この雰囲気。あいかわらず街が灰色だし。
で、ようやく西に戻ってこれて(生還~~感涙)、ほっとして、ふと壁の端をみると。
「〇月〇日、東から西へ壁をこえて逃げようとして、射殺された人の墓」
っていう十字架がたくさん並んでいる。
よくみると、3ヶ月前に亡くなった人もいる……。嘘でしょ……。涙涙涙~~。
ですが、この修学旅行が1989年6月で、忘れもしないこの年の11月にベルリンの壁が突如、崩壊しました!!!
ゆきうさぎ、壁が崩壊したとき、まずまっさきに思いましたよ。
(ああ、あの亡くなって3ヶ月だった人、あとちょっと待てば、自由に西にこられたのに!!涙)って。
日本に住んでいると、東西冷戦時代の対立をびりびり感じることなんて普通あまりなく成長された方が多いと思いますが。
ゆきうさぎ、人が自由に憧れるって、こういうことなんだなぁと、中学生ながらに肌で実感したできごとでした。
 
そして3回目。これは大学生のころでしたね。
インターナショナルなクラス生と、一つになりつつあるベルリンへ。
中学時代、バスから見るだけだった「ウンター・デン・リンデン」(菩提樹通り)を歩いた時は感激しました。
当時のベルリンは建設ラッシュで、あっちでもこっちでも、とにかく工事しまくりでした。だからうるさいといえばうるさかった。道路はほじくりかえしてるし、建物は建ててるし。西のレベルに東を追いつかせようと、とにかく西ドイツが5年かかった変化を1年で終わらせよう、くらいの熱い意気込みを感じました。
で、たしか東側の新しいホテルに泊まったんですけど。東出身のドイツ人が、みんな明るい表情をしていて、すごくこれも地味に感動しました~~。よかったね、よかったね 涙(親戚のおばちゃんか!)
 
4回目は、海外出張でベルリンへ。
前回から5年以上たっていたので、もう建設ラッシュも一通り終わって、昔からベルリンは一つでしたよー、みたいな感じになっていました。
あのおっかなかった壁は一角にモニュメント的に残ってるだけだし。
出張が官庁系列だったので、ドイツの経済エネルギー省の、一般人立ち入り禁止の建物にも入れて、学生時代とはまたちがった経験をたくさんさせて頂きました。
「みなさん、欧州中央に位置する都市はどこだと思いますか?
パリ?ロンドン?ローマ?いえいえ、それはここ、ベルリンなのです!!
ベルリンこそが、東西ヨーロッパのもっとも中央に位置する大都市!!
故に我々は、これからこの地形メリットを生かし、大いにベルリンを発展させていくつもりです!!」
とベルリンっ子のお役人が熱く語っていらっしゃいましたが。(なるほど~~)
ドイツの官庁にお勤めの、関係機関のお姉さんとも親しくなり、その後もだいぶ仕事でお世話になりました。お姉さんも東出身で、東の人は基本、あのころ英語はあまり上手じゃなくて。ゆきうさぎはドイツ語もOKなので、ドイツ語で話してましたけども。ドイツ語だと珍しいのか、めっちゃみんな親切になるんですよねー(話せてよかった)。
お姉さんは出身地がメクレンブルグ・フォアポメルン州(東の海に面した地域)で、「あそこは古きよきドイツの香りがまだ残っている」って言ってました。
「みんなは田舎っていうし、人口も少ないけど、私はあそこに生まれてよかったって思ってる」って。
そんな風に自分の生まれた街を言えるって、素敵じゃありません?
いつか行ってみたいなぁ。
 
で5回目。新婚旅行です(笑)
夫はぴよぴよドイツ初心者で、ゆきうさぎはもう5回目ですからね~~、ツアコンですか、くらいに語っちゃいました、ベルリンの歴史 笑
5回も行くと、観光するよりか買い物メインになり。しかも日用品を 笑
フツーの街の手袋専門店で革手袋を買い、フツーの街の本屋で本を買い。
キオスクでドラゴンボールのドイツ語版があったので、ドイツ語版も買いました~~。
日本語のマンガも持ってるので、読み比べると、翻訳がおもしろくて!!
 
この夢たび詩は、「ベルリン天使の詩(うた)」っていう古い映画と、ベルリンドキュメンタリーで観た兄弟の話と、ゆきうさぎのベルリン雑感がおり混ざって創作したものなのですが。
どうやらゆきうさぎにとって、ベルリン、非常にご縁のある街みたいです。
はてさて、最後に行ってから十年以上たっておりますが、現在のベルリンはどうなってるかな。またいつか行けるといいなぁ。
 
「赤い風船」
子供って、風船が大好き。
浮いて飛んでくやつなんか、さらに好き。
そして、喜んではしゃいで持って走ったあげく、飛ばす 笑
あの風船って、どこに行っちゃうのかな-、とか、たまに思いません?
いつか、どこかに落ちるんでしょうけど、落ちているのは見たことがなくて。
「メッセージ・イン・ア・ボトル」って本、ゆきうさぎ、好きなんですけど。
瓶に入れて海に流したラブレターから、本当の恋愛が始まっちゃうって話ね。
読書して号泣した話の一つです。(それくらい良かった)
ああいう感じで、赤い風船についたレターも、どこかの誰かに届いて、心に響いたりするのかな。
というか、この夢たびも、赤い風船みたいに今、これを読んで下さっているあなたの処へ飛んで行っているわけで――。
わー、そう考えると、ブログって本当に不思議!
どうかこの夢たびが、少しでもあなたの心に届きますように☆ 
 

 それではまた。

ごきげんよう。

 

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