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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【詩エッセイ♪】 夢のたびびと77『ハロウィン~生と死の輪舞』・ハロウィン祭の本当の意味、知ってますか?

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こんにちは、ゆきうさぎです。
はじめましてのみなさま、ご訪問ありがとうございます☆
前からご覧になられているみなさま。久々の「夢たび」お楽しみ下さい♪
子供の頃から夢を見ずにはいられないまま、大人になりました。そんなゆきうさぎが10年近く前に書いていた詩「夢のたびびと」に、このたび新たに「夢たび景色」を書き加えたものが、この詩エッセイです。 

 

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イラスト提供:ふわふわ。り

夢たび77『ハロウィン~生と死の輪舞』 

本当の ハロウィンを 知っているかい?

 

冬至が近づく この季節は
一年でもっとも 日が短い

 

太陽は遠く 夜は長く
闇はひたひたと 勢力を拡大する 

 

荒れ野に霧が立ちこめ 雨が降る日は 
村人といえど 外出はしない
だって外は 
死の気配が ただよっているから

 

水妖ケルピーは 馬に姿をかえ
村はずれの 十字路に立ち
沼に引きずり込む 獲物を狙ってる

 

夕暮れ時には
海の精セルキーが アザラシの皮を脱いで
音もなく 丘に上がってくる

 

新月の夜 墓地からは
泣き女バンシーの 凍るような声が聞こえる

 

だから村人たちは 
びくびくしながら 家の前に灯をともし
こう 看板をかかげるんだ
悪霊 この先 お断り!

 

けれど 妖精たちは
灯火なんか 気にしない
後から住みついたのは 人間のほうさ

 

秋が 冬に変わるとき 
枯葉が舞い 草花が土に還り
動物も 木々も静かな眠りにつく

 

巡る四季の 死を悼み
まだ見ぬ 再生の春を信じ

 

ふるような 星明かりの下 
妖精たちは 一晩かけて 軽やかに
生と死の 輪舞(ロンド)を踊る

 

やがて 夜が白み 
異界の門が 消えるとき

 

妖精たちが 踊った後は
草花が芽生え 緑の輪になって

 

寒々しい 冬のあいだも 
光の軌跡を 残すのさ

 

【夢たび景色】ハロウィン祭の本当の意味、知ってますか?

 ゆきうさぎ、小学校の途中から親の仕事都合で西ドイツに住んでおりました。あ、行った当時はまだ東西ドイツに分かれていたの!!若い読者さまは歴史の教科書を復習して下さいませ 笑。
で、以前も書いたとおりインターナショナルスクールに通っておりました。

あのね、ハロウィンってアングロサクソン系民族のお祭りなんですよ。つまりイギリスとか、あのへんの島々の住民だけの文化なの。←ざっくり

ドイツはゲルマン民族が基なので、今はどうかわかんないけど、ゆきうさぎが子供のころはまだ「ハロウィンは我々の祭りじゃない!」というかんじで、全然、街中で祭りムードはありませんでした。

つまり当時ヨーロッパ大陸のほうではハロウィンはマイナーな祭りだった。(今でもそうかも)
なぜマイナーかって? イギリスって、島国でしょ。
だから中国韓国VS日本みたいな構図で、フランスドイツVSイギリスが成り立つというか、ね。
しょせん島国」「大陸より格下」的な見方が、昔から、なんとなーくあるんですわ。
島国出身からすると「は?」だけどもね 笑

けれども、ゆきうさぎの小学校はインタースクールだから、アメリカ人もイギリス人も多い。

というわけで、ドイツにいながらハロウィン祭りを小学校内(だけ)では大々的にやっておりました!! 

ハロウィン当日は、みんなが朝、仮装して登校して、その日は一日、その姿で過ごすの。血だらけドラキュラとか、誰?状態のマミィ(ミイラ男)とか、頭に包丁刺してる人とか、いっぱいフツーに学校にいました。授業もその状態で受ける。
小中高一貫校だったので、高校生のお兄さんお姉さんなんか、廊下で牙むき出したりしてると、リアルで怖かったですよ♪

ゆきうさぎが一番記憶にあるのは、音楽の授業ですかねー。

約1ヶ月くらい、音楽の授業時間になると、怖い怖いハロウィン音楽、たとえるならばムソグルスキー「はげ山の一夜」みたいなのをがんがん流して、子供達は「おばけ」「魔女」「フランケン」「ミイラ男」「狼男」等等、好きなモンスターになりきって、音楽室の中を音楽にのってかけまわる。というのをよくやっていた。

で音楽は最後に朝メロディーになるのですが、すると、みんな床に突っ伏して動かなくなるという 笑 ←おばけは朝がくると動かないでしょ。
で「みんな、おばけの気持ちになりきって音楽に乗れたかな? うぇーい!」
みたいな授業なの 笑笑 

今思うと、インターの授業って色々と自由で楽しかったよな。
日本でそんなのやらないでしょ。
つーか日本は公教育上、宗教色あるモノは一切禁止令が出てましたよね。
だから、やりたくても、やれないんだ、たぶん。不自由だなぁ。

しかし夢たび77は、幻想世界の住人達てんこもりっすね 笑
ゆきうさぎはRPG流行る前から妖精大好きっ子だったもので、ハロウィンとか言われた日にはもう、内なるファンタジーの宝箱全開~~。 笑笑
でもってちゃんとグレート・ブリテンに生息するモノだけ詩に入れこみましたよ。←意外と細かいところもある。

その1・ケルピーとは

gakkenmu.jp

「イギリスに伝わる、スコットランド地方の水辺に住むという幻獣。馬型で人を水中に引きずりこむ」。

その2・セルキーとは

ja.wikipedia.org

「スコットランド、特にオークニー諸島やシェトランド諸島の民間伝承に語られる、あざらしから人間の姿に変身する神話上の種族」。

その3・バンシーとは

ja.wikipedia.org

「アイルランドおよびスコットランドに伝わる女妖精である。人の死を叫び声で予告するという」。

ちなみにセルキーを題材にした映画で「フィオナの海」っていうのがあるんですが、大変泣ける映画で、映画館に見に行った記憶があります。お母さんが死んじゃっていないところから、お話しが始まるんだけれど、主人公の女の子はまだ未就学児童かなんかで、母の死が理解できないの。だけどじつは少女はセルキーの血を引いていて……みたいな話。↓

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画像引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/50438/

とにかく、ハロウィンっていうのはお盆なんですよね。
もともとのアングロサクソン族イベントとしての本質は、ご先祖様が今を生きる子孫達どーしてるかなと、見に来る行事だったの。
ハロウィンでやってくるのは妖怪じゃなく、あくまで懐かしきご先祖様の霊魂なんですよ。知ってました?
彼らのご先祖様を今みたいな妖怪に加工したのは、そういうの大好きなアメリカ人だからね!

というわけで、ゆきうさぎはよくハロウィンが日本で流行り始めた当初、「どうしてお盆(8月)やったあとまたすぐにお盆(10月)やるのさ~~」って言ってました。
だってもうやったじゃん、やったばかりじゃん、つい2ヶ月前に同じことを!
どんだけ祭り好きなんだよ日本人!

でも今では日本のクリスマスもバレンタインも、みんな宗教行事じゃなくてタダのイベントになってるので、ハロウィンもこれはこれでOKかなっと思って納得してます。
子供達も楽しそうだしね、お菓子をもらうの。
用意する親は大変だけど 苦笑

あと、たぶんクリスマスのモミの木と同じで、もともとハロウィンにも「寒さ厳しい『死』をイメージさせる冬を乗り越えて『生』の世界である春へ向かう」って意味があった。
精霊となって我らを守護して下さるご先祖に祈り、春を呼んでもらう」みたいな。

冬至関連のヨーロッパのイベントってだいたいそんなじゃないですかね。たとえば、

ドイツには有名な森の妖婆がいて、このしわくちゃばーさんが杖で木々を叩きまくると、木は死んだように葉を落として冬の眠りに落ちる。
でもこのおっそろしいばーさん、春になるとヴィーナスみたいな感じの若い娘に生まれ変わって、森を起こしてまわる妖精でもあって。
この娘が森を起こすから、春が始まる、って伝説がある。

同じくクリスマスのモミの木。
これは正確にはドイツトウヒの木であって、モミの木じゃないんです
でもドイツトウヒって育てるの大変だから、世界中の人はモミの木で代用してるけどね。
で、この木はゲルマン民族にとって「死の世界」=「冬」にあってなお青々と葉を茂らせていることから、「永遠の生命」をイメージさせるものだった。

なので冬至のころ、ゲルマン民族は木を囲んでキャンプファイヤーみたいな祭りをしていたところ、キリスト教がやってきて、宣教師たちがなんとか自分たちのキリスト教を異教徒ゲルマン族に浸透させようとして、もともとあった「モミの木信仰=冬(死)の駆逐と春(命)の再生を祝うイベント」とキリスト生誕をくっつけた。
のが真相。

ヨーロッパ北部の冬って、日本人には想像つかないくらい寒くて厳しい。
単純に考えて北海道よりドイツは緯度が上。
冬の朝は8時でも夜が明けきらない、夜は4時すぎたらやってくる。
毎日6ヶ月ほぼ曇天でマイナス20度以下の冬もある。

そんな食べ物もない、凍えて死に直結する冬をなんとか乗り越えてまた、緑ある暖かな世界に戻りたい。
どうか、目の前にある死の世界を、生の世界に再生して!
神様ご先祖様!!
――これはあの地に暮らすと、切実な願いとしてよくわかるんですよね。

 

今世界中ではやってるハロウィンは、アメリカナイズされたイベントだからともかく――。

ことほどさように今、日本で気軽に楽しんでるイベントも、元をたどれば宗教行事の色彩が強い。
で、それはその国や地域の気候風土に根ざした、純粋な祈りから来ていた。
そういう昔の人たちの真剣な願いみたいな根っこ部分だけは、忘れないほうがいいかもね。

という気持ちもありまして、夢たび77も、そんな「四季」の「生と死」をイメージしての「輪舞(ロンド)」として創りました。

ゆきうさぎ、この詩は夢たびの中でも、けっこうお気に入りです☆
あ、手前味噌ですみません。汗

それでは、また。
ごきげんよう♪

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